西淀川こどもネット紹介

「子どもに届くための支援」がんばってます!!

西淀川区内の子ども食堂、居場所活動、学習支援活動などの子ども支援団体が、それぞれの活動の中で見えてくる、一人ひとりの子どもの課題を話し合い、地域の子どもたちの無事とその成長を一緒に長く見守るための「西淀川子どもネット」ががんばっています。その活動の一端を紹介します。皆さんも身近な「西淀川子どもネット」の仲間に支援をお願いします。

子どもの貧困虐待の状況

子どもの貧困率は13.5%(2018年度0歳から18歳まで厚労省3年毎国民生活基礎調査結果)と7人に1人が貧困状態にあると言います。大阪府の子どもの貧困率も全国でも上位を占めます。統計が古くなりますが、2016年の統計では、沖縄県(37.5%)に次ぐ第2位(21.8%)でした。

厚生労働省は8月27日、2020年度の児童相談所による児童虐待相談対応件数(速報値)を公表しました。件数は20万5029件で、前年度より1万1249件(5.8%)増え、過去最多を更新しました。

相談の内容別件数は、多い順に、心理的虐待12万1325件(全体の59.2%)、身体的虐待5万33件(24.4%)、ネグレクト3万1420件(15.3%)、性的虐待2251件(1.1%)となっています。

前年度の件数で比べると、ネグレクトのみ1925件のマイナス、他は多い順に、心理的虐待が1万1107件、身体的虐待が793件、性的虐待が174件とそれぞれが増加しています。出生数は毎年減っているにもかかわらず、虐待数は逆に増えています。

全国の子ども食堂の数は…

子ども食堂の数は6007カ所(2021年度NPO法人全国子ども食堂支援センター発表分、前年4960カ所)と増えています。但し、コロナ感染が拡大する中で思う様に活動ができていない実態はあるようです。経済的な貧困以外にも、つながりや意欲が持てないなどいろんな問題を抱えた子どもたちがいます。

西淀川区の子どもを支援する活動

この西淀川区でも例外では無く、子どもたちの周りはかなり厳しい状況にあると思われます。
そんな中2019年に西淀川区内に子どもを直接支援する団体が集まって、「西淀川子どもネット」ができました。現在は9つの団体、4つの協力団体がこの活動に参加しています。

その中には、西淀うちの支部やはっぴぃひめじま支部なども一緒に取り組んでいる「にしよど無料塾」や「子ども食堂トット」も入っています。2カ月に一度会議を行いそれぞれの活動を交流し合ったり、寄贈される食料情報などの共有、ワークショップや研修などを行っています。
次月は、具体的な活動内容を紹介していきます。

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紹介記事

活動紹介・淀中学校区地域

ご紹介・子どもの孤独を防ぎたい


にしよど無料塾

大阪市西淀川区千船1-1-1あおぞら財団3F会議室
06-6472-6453
西淀川・淀川健康友の会
担当:さんぼんまつ

にしよど無料塾の様子


TOTTOひめじまこども食堂

大阪市西淀川区姫島2-13-20
06-6473-5151
totto.himejima@gmail.com
担当:よせだ


にしよどこども食堂なもなも

大阪市西淀川区大和田5-12-24
namoamis@yahoo.co.jp
担当:やぎ


佃こども食堂

大阪市西淀川区佃3-14-23
tukuda.fujita@gmail.com
担当:ふじた


NPO法人西淀川こどもセンター

大阪市西淀川区御幣島2-13-34
06-6475-1372
担当:にしかわ

ご紹介・子どもの孤独を防ぎたい


ライフスペースNOZATO子ども食堂

大阪市西淀川区歌島2-9-29
担当:きたやま


特定非営利活動法人くるる・にしよどこども食堂くるる

大阪市西淀川区出来島
090-2386-8799
hattyakikoku@gmail.com
担当:おおにし


人間研究所こころラボ・こどもお笑い食堂・こどもお笑い道場

大阪市西淀川区柏里2-7-20
cocorolab@gmail.com
担当:きたむら


NIC西淀川インターナショナルコミュニティー

ゆうせいホール(ゆうせい薬局2階)
大阪市西淀川区出来島 1-13-2
担当:つぼうち


2022年度方針

社保平和の方針

  • 2022年度は7月に参議院選挙、2023年4月には一斉地方選挙の予定です。全ての有権者に投票に行く事を訴えます。この秋の沖縄県知事選挙は私たち日本国民全体の問題として取り組みます。
  • 2022年の初めにロシアがウクライナ侵略をする事態が起きました。戦争はどんな理由があろうと私たちは反対です。核の問題でも、ウクライナ侵略に乗じて「核の共有」など異常な提言が大阪維新の会から出ています。私たちは、核兵器禁止条約を批准することを日本政府に迫っていきます。
  • カジノ含むIR建設は反対です。「私たちの税金で、ギャンブル場を作る事は御免です」の声を上げていきます。
  • 75歳以上の後期高齢者医療の窓口負担2割化反対の運動をファルマ、地域の団体とも協力して取り組みます。
  • 大阪府はこのコロナ禍で、2020年2021年と849床の病院のベッドを削減。2022年度も、さらにベッド削減計画があります。淀協、ファルマ、医療労組などと共に反対の運動をします。
  • コロナ対策としても、コロナ後の経済対策としても消費税減税は有効です。私たちは地域の団体、法人と協力して消費税減税の運動に積極的に参加します。
  • 私たちのくらしにかかわるあらゆる問題に影響を及ぼす環境問題について学び、できることから行動します。

健康で安心して住み続けられるまちづくり運動

  • 今年も子ども食堂や無料塾の運動はつづけていきます。西淀川子どもネットについても積極的に参加します。
  • 大規模なフードバンクについては、今年も積極的に参加していきます。小規模のフードバンクについても、地域の団体とも協力して開催していきます。
  • 淀協が取組んでいる「無料低額診療事業」を地域に知らせ、経済的理由から治療を断念する人を出さない取組みを淀協とともに強めます。

健康づくりの運動

● コロナ禍で止まっている健康づくり委員会を再開させ、コロナ禍でも出来る運動を模索していきます。
● 支部の実情にも合わせ、会員に向けて「誕生月健診」を案内します。
● 健康チャレンジは実施するかどうかも検討します。
● 今年も感染状況も見ながらコンテストを検討します。

淀協・ファルマの事業を守り、発展させる運動

  • 「淀協80プラン」を学び、地域に広げます。
  • 地域協同基金は淀協の事業にはとても大事なものです。淀協の提起に積極的に応えていきます。

健康友の会を発展させる運動

  • 西北ブロック健康友の会連絡会の活動を通じそれぞれの健康友の会を発展させます。
  • 全日本民医連共同組織交流集会、全日本民医連近畿地協共同組織交流集会に参加して経験を学びこれからの活動に活かしていきます。
  • 「仲間増やし」、「班会・サークル開催」、「担い手づくり」、「いつでも元気誌増やし」の活動について今年も取り組んでいきます。
      • 仲間増やし
        健康友の会の魅力を地域に広げたり、淀協の健康診断を広げるなどして会員を増やします。その他職員と共同して健康友の会の輪を広げます。
      • 班会開催
        全国では4課題で班会開催は必須です。サークルについても状況を把握します。
      • 担い手づくり
        健康友の会の運動を理解して頂き一人でも多くの会員に担い手(役員、機関紙配布協力者)になって頂きましょう。
      • 「いつでも元気」誌読者増やし
        全日本民医連機関誌「いつでも元気」誌を職員や健康友の会の会員に積極的に購読を訴えます。

2021年度の活動のまとめ 項目別2

健診受診の運動

  • 一部出来なかった月もありましたが、全支部で取り組む事が出来ました。

無料低額診療事業を地域に知らせるなど
いのちとくらしを守り明るいまちづくりの運動

  • 淀協の無料・低額診療事業のお知らせを「健康の友」に毎号掲載しました。
  • 食料無料市場で無料低額診療事業を参加者に職員と一緒に案内しました。
  • 「いのちのステッカー」の取り組みは充分には取り組めませんでした。

淀協や地域の団体と共にフードバンクや
子ども食堂や無料塾、子ども見守りの運動にも

  • 西淀川フードパンドリーにランドセルや食品、文房具などを提供しました。
  • 食料無料市場実行委員会に積極的に参加し、常設会場に食料品などを集めました。フェイスブックやSNSでも積極的に情報発信しました。
  • 佃地域、姫島地域、千船地域、御幣島地域で、支部が中心で食料無料市場を開催しました。
  • 西淀川子どもネットに参加し、参加団体にも食料を提供しました。
  • 西淀うちの支部を中心にコロナ禍でも状況を見ながら、「にしよど無料塾」を開催しました。
  • よどがわ子どもおたすけ塾は、再開できませんでした。

大阪民医連西北ブロック
4つの健康友の会について

  • 此花健康友の会のフードバンクにボランティア派遣しました。定例の会議はオンラインを使い、定期的に会議を行いました。

全日本民医連共同組織活動交流集会オンラインプレ集会

  • 西淀川区役所5階会議室など7か所の会場を設け職員も含む56人が参加しました。

健康チャレンジ

  • コロナ禍で取り組みは断念しました。今後の取り組みに工夫が必要です。

子どもたちが参加出来る企画の検討

  • 「お元気ですか」ハガキコンテストに86人115作品が応募。応募作品を額に入れ、お返しし喜ばれました。会員になって頂く方もいました。

淀協、大阪ファルマプランの事業を守り、発展させます

  • 淀協の診療所の窓口などで訴える行動が出来ませんでした。職員会員の奮闘で協同基金が集まりました。
  • 誕生月健診案内を会員に行いました。また、「健康の友」で10月と3月に健診特集しました。
  • 淀協介護職員の募集を新年号に掲載しました。
  • 淀協の診療所の日曜健診の日程を「健康の友」に毎号掲載しました。
  • 診療所が発行する機関紙を「健康の友」に折り込み配布しました。
  • 西淀病院とのざと診療所院所利用委員会の内容を「健康の友」に掲載しました。
  • 代表世話人会で「淀協の80プラン」報告は聞きましたが、討論などはできませんでした。

2021年度の活動のまとめ 項目別

今年は選挙の年です。
コロナ禍で私たちの生活は大変です。
政治の事について一緒に考えて行きます。

  • コロナ禍でも「健康の友」に改憲反対署名などを折込み会員に呼びかけました。「お元気ですかコール」運動の中でも呼びかけました。
  • 健康友の会と淀協社保委員会と合同で、「健康の友」号外をつくり、投票に行こうと会員に呼びかけました。
  • 「選挙に行こう」コールで、会員さんのコロナ禍の要求や困った事を聞くことも取り組みました。
  • 大阪市をよくする会西淀川連絡会の行動に参加しましたがコロナ禍で班会や学習会が十分にできませんでした。

平和の運動をすすめます

  • 西淀川戦争あかん実行委員会の取り組みや西淀川平和委員会の行事などに参加しました。
  • ロシアのウクライナ侵略に抗議し、戦争アカン!の声を上げました。
  • 平和行進、原水爆禁止世界大会オンライン大会に参加しました。千羽鶴づくり活動も取り組みました。
  • 千北支部ではコロナ禍でも反核平和展、平和の鐘(善念寺)に取り組みました。
善念寺での平和の鐘つき

電話で訪問

  • 会員電話訪問に取り組んで、延9,283人に電話し、4,625人と対話しました。コロナ情報や熱中症の情報などその時点の情報伝達、安否確認などで対話しました。

御幣島支部の電話訪問の様子


5課題の運動
(結果は表をご覧ください)

班会開催 目標255回

  • 防災をテーマに街歩き班会を開催。
  • HPH委員会と協同しウェブ健康体操を開催。
  • 秋のコロナが落ち着いた時期に健康体操班会を開催。
  • 地域の歴史名所、旧跡訪問班会を開催。
  • ミュージアム見学班会を開催。
  • コロナが落ち着いた秋の時期に職員を講師に班会を開催。

仲間増やし 目標632世帯

  • コロナ禍で職員と共同で仲間増やし行動ができませんでした。健診やワクチン接種など職員の奮闘が大きく461世帯仲間増しができました。会員は、フードバンクの活動や「お元気ですかハガキコンテスト」などで会員を増やしました。

担い手づくり 目標75人

  • 班会や行事を通じて機関紙配布協力者、支部世話人を増やしています。
  • フードバンク常設会場に来られる会員に声をかけるなどで機関紙配布協力者を増やしました。
  • 職員が患者さんに声をかけて7人の担い手を増やしました。
  • 行事などを通じて新しい世話人を迎えています。

『いつでも元気』誌増やし 目標75人

  • 会員7人、職員で26人の購読者が増えました。

淀協協同基金増やし 目標97,700千円

2021年度の活動のまとめ はじめに

はじめに

 大阪における新型コロナウィルス感染症は、今なお私たちの活動に大きな影響を与えています。そんな中で、様々な知恵をだし工夫しながら健康友の会の活動を進めてきました。あらためて、健康友の会会員ならびに役員のみなさんのご協力に心から感謝申し上げます。

今後とも、みんなで協力し合って活動を続け、一日も早い新型コロナ感染症の終息を実現させるとともに、平和のもとで健康を維持・増進させつつ豊かに暮していけるよう、さらに健康友の会を発展させていきましょう。

新型コロナウィルス感染症をめぐっては、大阪における死亡者が東京をはるかに追い抜いて、人口に対する死亡率でも、死亡者数においても全国1位という最悪の状況になっています。その背景には、急性期病床の削減、保健所の体制不備、PCR検査への行政の消極的姿勢、行政による高齢者施設への間違った対応などが指摘されています。私たちは、厚生労働省が打ち出した「地域医療構想」にもとづく「急性期病床20万床削減計画」と、総務省が打ち出した「公立・公的病院の病床削減」の即時中止・撤回を強く求めます。同時に、新型コロナの広がりの中でこの計画を一旦凍結している自治体も多い中、今年度も病床削減方針を強行しようとしている「維新」府・市政に、病床削減計画の中止・撤回を強く求めてまいりましょう。

大阪府・市政は、コロナ対策をおろそかにしながら、カジノ誘致にのめり込んでいます。今年3月の府・市議会に「区域整備計画(カジノ誘致計画)案」を提案し、「維新」・公明などの賛成多数で両議会とも承認議決してしまいました。4月にはこの「計画案」で国に認定申請を行い、国が審査を行う段階となっています。今からでも「カジノ誘致」を止めることができます。この「計画案」では、カジノに年間1,000万人の日本人客を集め、うち20万人が「ギャンブル依存症」になると想定されています。カジノ建設予定地の「夢洲」はゴミの最終処分地として埋め立てられてきた人工島で、土壌改良だけで1,600億円もかかり、すべて大阪市が負担することになっています。このほか、地盤沈下対策費、鉄道や高速道路建設費、水道・下水道・警察・消防などの基盤整備費等、数千億円もの税金が投入される可能性があります。多重債務・家庭崩壊・自殺など人の不幸を前提に成り立つカジノで、大阪の経済が良くなるはずがありません。カジノ誘致をみんなで止める運動を強めてまいりましょう。

ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵略は、国連憲章違反の戦争であり、学校・病院なども攻撃し子どもや高齢者なども無差別に殺害する国際人道法違反であり、核兵器の使用まで言いだすなど、許しがたいものです。同時に、この事態に乗じて、「敵地攻撃能力の保持」「軍事予算の2倍化」「核兵器の共有」「憲法9条を変えろ」などと声高に叫ぶ「維新」・自民の動きが強まっています。軍事力に軍事力で対抗する立場をとれば、戦争になってしまう可能性が高まります。「日本は憲法9条で『戦争はしない』『軍隊は持たない』と決めているから信頼できる」というのがアジア諸国の声です。憲法9条を活かした外交努力を強め、核兵器禁止条約に加入して核兵器を世界中でゼロにする国際的取り組みの先頭に立つ日本の政治をつくってまいりましょう。

「みんなで選挙に行こう」の呼びかけを強め、今年7月の参議院選挙、来年4月の知事・市長・府議・市議選挙で「憲法9条をまもり活かす力」「カジノを止める力」「コロナ終息につながる力」「市民の命・健康・くらし・営業を支える力」を、みんなで大きくしていきましょう。