75才以上医療費2割化実施後アンケート調査から

―医療費の支払いなどお困りごとは、いつでもご相談ください―

昨年10月、岸田内閣は、75才以上の方の医療費を1割から2割に引きあげました。
この引き上げによって、どのような影響があるのか? 全日本民医連(回収15,368件:34都道府県)と淀協やファルマプラン(回収166件)で、「75才以上医療費2割化実施後のアンケート」に取り組みましたので、報告します。

淀川勤労者厚生協会 副専務理事  勘解由 貢一


●2割化後の負担感について

 全日本民医連淀協・ファルマプラン
①とても重い27%32%
②重い54%50%
①と②あわせて81%82%

いずれも8割を超える方が、負担を感じています。


●医療費が増えたことで(複数回答あり)

 全日本民医連淀協・ファルマプラン
今まで通り受診する79%82%
受診回数・薬を減らす14%11%
交際費を削って受診する11%13%
貯金を取り崩して受診する13%16%
家族に支援してもらう15%7%
受診をためらうようになった15%17%
食費を削って受診する19%8%
水道光熱費を節約して受診する14%12%
これ以上、切り詰められない11%10%
このままでは受診できなくなる11%8%

今まで通り受診するが、様々なことを切り詰める方がたくさんいます。
中には、受診できなくなると回答した方もいました。


● 配慮措置(3年間に限り、1か月の負担が3,000円以上増えない措置)の手続きについて (複数回答あり)

 全日本民医連淀協・ファルマプラン
①手続きしていない55%62%
②手続きは済んだ26%25%
③手続きの仕方がわからない28%26%
④手続きが煩雑で戸惑った3%3%

今回の手続きは、わかりづらい手続きになっています。自動的に手続きが済んでいる方もいます。一方で自治体から送られてきた用紙で、手続きをしないと配慮措置が受けられない方もいます)。自分が手続きが済んでいるかどうかが、わからない方は、役所の後期高齢者医療の担当まで、電話で問合せしてみてください。

また、医療費の支払いなどお困りごとがありましたら、いつでも、淀協・ファルマプランの事業所や健康友の会まで、ご相談ください。

岸田内閣は、医療費や介護の負担を増やす一方で、軍事費は2倍、世界第3位に引き上げようとしています。国民の生命を危険にさらす二重の過ちに、満身の怒りを感じずにはおられません。力をあわせて政治の流れを変えていきましょう。