西淀川こどもネットの団体拠点11箇所を、毎回紹介させていただきました。今回で最終となります。
「NPO法人西淀川子どもセンター」は御幣島で2007年に発足し、この秋15周年を迎えました。2020年には御幣島団地にあった事務局を現在の御幣島3丁目の「ねおほ」という古民家に移転、2013年から「いっしょにごはん!食べナイト?」という、買い出しや調理も一緒にしながら夜を過ごす、子ども食堂の草分けのような活動をスタートし、その以前から「てらこや」という学び直しや体験を広げる活動もしています。小さな場所ですが、いろんな子どもと親が訪れてくれています。
先日10月8日(土)には、マルモット区民ホールにて15周年記念シンポジウムを開催し、社会活動家の湯浅誠さんをメインゲストに、講演とパネルディスカッションを実施できました。会場は満席で充実した催しとなり、15年間を無事に過ごせてきたことも含めて、地域の皆さまへの感謝でいっぱいです。
子どもの現状に関心を持ってくださる方はまだまだ少なく(社会全体の3割程度と言われています)、その中で自ら活動したり、参加協力してくださる方は、まだほんの一握りです。動機や考えは異なっても、「子どもたちが守られて無事に育ってほしい」という願いと志は、みんな同じです。
子どもたちは、サイレントマジョリティ(自ら声をあげることが少ない層)の地域住民。この街で一緒に生きている日々を、やがてなつかしく思い出せるものになるようにと願います。地域で子ども(と親)の孤立を防ぎながら、民間ならではの「つながりの受け皿」になれるよう、どうぞ今後も「西淀川こどもネット」それぞれの団体の活動を見守り、温かく応援していただけると幸いです。
NPO法人西淀川子どもセンター
理事 西川 日奈子