今年の秋・冬は新型コロナとインフルエンザの同時流行に注意しましょう!

新型コロナウイルスが世界的に大流行し、以前と比べて感染症の予防に対する意識が高まり、大多数の方が暑い夏もマスクを着用して感染予防対策に努められてきたことと思います。しかし、寒い季節になって来るとインフルエンザの流行も忘れてはいけません。

重症化の可能性あるインフルエンザ

インフルエンザとはインフルエンザウイルスの感染により38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が現れる病気です。
小児ではまれにインフルエンザ脳症を起こしたり、高齢者や慢性疾患を持つ方が感染すると、肺炎などを起こして重症化し死亡する可能性もあるため、注意が必要な感染症です。

今までとは違う冬
マスクの着用、うがい、手洗いを

今年の冬は今までとは違い、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行する恐れもあります。これまで行ってきた新型コロナウイルスの感染予防対策と同様に、引き院きマスクの活用やうがい、手洗いを行っていきましょう。
また、新型コロナウイルスとは違い、インフルエンザでは予防接種があります。特に高齢者では肺炎など重症化を防ぐのに予防接種は効果がある、と言われています。
インフルエンザワクチンの効果は5か月程度しか持続しないことや、毎年流行すると予想されるウイルス株をもとにワクチンが製造されることにより、インフルエンザの予防接種は毎年必ず受けるようにしましょう。

流行が始まる前に予防接種を

注意したいのは、予防接種を受けてから体内で抗体ができて予防接種の効果が出始めるのに、2週間程度かかることです。インフルエンザが流行し始めるのは毎年12月頃からですので、流行が始まる前に予防接種を済ませておきましょう。
今年は新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行する可能性を考慮し、65歳以上の高齢者などリスクの高い人が予防接種を無料で受けられるように、全国の自治体が助成対象を広げています。まずはかかりつけ医に相談してください。
皆さんで新型コロナウイルスとインフルエンザの流行を乗り越えましょう。

西淀病院内科医師