新型コロナウイルス感染防止のために

 新型コロナウイルスの感染が広がっています。是非については議論があるところですが全国の学校が一斉休校になる、春の選抜高校野球が中止になる、大相撲春場所が無観客相撲になるなど、私たちが、これまで経験したことのないような状況が日本でも世界中でも広がっています。一日も早い収束が望まれます。「感染しない、感染させない」ために日常生活で心がけることはどんなことでしょうか。
 西淀病院副院長の福島啓医師(ICD:感染制御医師)にお伺いしました。(編集委員会)

感染予防の基本3つ

-感染を防ぐために、どんなことに気をつけなければなりませんか。

福島 感染予防の基本は3つです。

  1. 感染しやすい場所を避けることです。屋内で人がたくさん集まる場所、換気の悪い密閉空間、たとえば、満員電車やライブやイベント会場、ゲームセンター、喫煙室などを避けることです。近距離での会話や発声を避けることも重要です。
  2. 感染した人はもちろん、濃厚接触の恐れのある人、かぜ症状があるか治ったばかりの人との接触を避けること。これらは相手が傷つかないように気をつけながら、自分と周りの人を守るためにしっかり気をつけることが必要です。
  3. 自分にかぜ症状があるときは外出しない。かぜ薬を必要とする人は外出しないことです。そして症状が続いて心配な場合は、帰国者・接触者相談センター(06-6647-0641)や最寄の保健所に相談するようにしてください。


混雑した場所・人混みを避ける

 

こまめな手洗い、マスク着用を

-日常生活の上で、心がけなければならないことはなんですか。

福島 ぜひ、次のことを心がけてほしいと思います。

  1. こまめに手を洗いましょう。こまめに石鹸で手を洗うこと、アルコール消毒液があればアルコール消毒をしましょう。洗っていない手で目や鼻、口などを決して触らないようにしましょう。
  2. マスク着用を心がけましょう。マスクは特にうつさないために必要です。咳エチケットに心がけることやマスクの取り外しはひもの部分を持ち、表面に触れないようにしましょう。
    マスクが手に入らない場合、新婦人新聞や週刊誌などにも自分でつくる方法も紹介されていますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。また、マスクができない場合は、意識してこまめに水分やお茶を取ることで、のどなどにウイルスが付着する時間を短くすることで感染予防が期待されます。いつもよりも意識して手洗い、水分をこまめに取るなどを心がけてください。
    また、食事からしっかり栄養を摂ることも忘れないようにと続けます。免疫力をつけるためにも、抗酸化作用のあるビタミンC(緑黄色野菜、果物など)や粘膜を強化するビタミンAやβーカロテン(レバー、うなぎ、緑黄色野菜など)などを中心に、栄養補給を行うのがおすすめです。
  3. 定期的に部屋の換気をしましょう。共有スペースや他の部屋も定期的に窓を開けるなど意識的に換気をしましょう。
  4. 毎日、体温チェックや健康状態に注意し、具合が悪い時は、特に現状ではまず電話でかかりつけ医に相談しましょう。

これらのことは、厚生労働省、大阪府などのホームページなどにも載っています。間違った情報に惑わされることなく、正しい情報のもとに行動しましょう。

-ありがとうございました。みなさんご一緒にがんばりましょう!


手洗い・マスク・換気

健康塾第8講「修了式&現代社会を健康に生きるために」

2月15日(土)に健康塾第22期第8講の修了式と大島塾長の「現代社会を健やかに生きるために」の講義を受けました。
今期は「健康友の会」の日常活動に活かすために健康チェック機材の学習や減塩(ちょいしお)を学ぶなどの工夫を行い、35人が受講し14人が修了しました。
一人ひとりからの発言では、「今年4月で90歳になりますが健康塾に参加し2つのことが出来ました」「健康塾に参加して何もしゃべれないと思っていたがすぐに友達ができ、今では区役所の減塩学習会に参加する事ができてる」など感動する話を多くの方がされました。
最後に運営委員会から「運営員になってほしい」と「減塩(ちょいしお)の話を中心にした同窓会をやります」の訴えをしました。