第36回定期総会-ごあいさつ

総会は、北山会長のあいさつで開会。来賓あいさつのあと、活動報告及び活動方針案を西村俊治副会長、予算案を中村玉枝事務局次長が提案。3支部から支部活動が報告されました。

地域から命と健康、くらしを守る運動を

西淀川・淀川健康友の会
会長 北山 良三

新型コロナウィルス感染症がようやく減少傾向となり、引き続き感染防止対策をとりながら徐々に活動範囲を広げつつあります。この一年間、様々な工夫をしながら活動を進めてきました。あらためて、健康友の会会員ならびに役員のみなさんのご協力に心から感謝申し上げます。

大阪では、IR・カジノ誘致の中止を求める運動がますます重要になっています。国は大阪のカジノ計画を認定しましたが7つの条件をつけ、審査結果報告書では多数の問題点を指摘しています。「中止を求める世論」を高めれば今からでも十分カジノを止めることができる可能性があります。

大阪市議会は、統一地方選挙直後の議会で「西淀川区の市会議員定数3を2に減らす」という内容も含む「市会議員定数削減」を強行しました。これは「身を切る改革」ではなく、「市民の声を切る改革」です。しかもまともな審議もせず、市民に知らせることもなく強行し、数の力でなんでも決めていく状況が露呈しました。来年には再び国民健康保険料の大幅な引き上げ、介護保険料の引き上げなどが行われる可能性があります。これらも見据えながら地域から命と健康・くらしを守っていく運動に大いに取り組んでいきましょう。

国の動きでは、G7広島サミットで「核兵器は戦争を止める」などと発信し、核兵器禁止条約にはまったく触れることがありませんでした。広島の被爆者をはじめ多くの国民の期待を大きく裏切ることになりました。国会もまた「悪法製造マシーン」のようになっています。5年で43兆円の「軍事費財源確保法」・60年以上の使用や新たな建設も認める「原発回帰法」・ひどい人権侵害の「入管法」・理解を妨害する「LGBT法」等々。そして、「マイナンバー法」の改定は、来年秋に健康保険証を廃止するというもので、国民皆保険を壊し命の危険を招くものとして、実施を止めていく運動を強めていく必要があります。

今後とも、みんなで協力し合ってだれもが平和のもとで健康で豊かに暮していけるよう、健康友の会を発展させていきましょう。


無料低額診療、フードバンクなど報告

(公財)淀川勤労者厚生協会
専務理事 穴井 勉

この3年間コロナ禍に淀協を支えていただいた西淀川・淀川健康友の会他3団体へ感謝状を贈りました。2022年度の経営はコロナ補助金も含めて良好でした。貧困への取り組みとして行っている無料低額診療事業の利用者数は診療期間の長期化の影響を受けて昨年に比べ減少しました。必要な方の紹介をお願いします。

フードバンクは2021年度から23年5月までに1100人のボランティアの参加で34回開催、6400人以上(延べ)の方が利用しています。「80プラン」実現には、2024年の医療費削減の為の改定など高いハードルがあります。その為に何としても2023年度予算を達成する決意です。健康友の会のみなさんのご協力をお願いいたします。


ダイバーシティ薬局の活動など

(一社)大阪ファルマプラン
理事長 宇都宮 励子

2023年度は、新理事長に宇都宮励子、新専務に河野茂穂氏が就任、役員体制が改まりました。2022年度の特徴的取り組みでは、コロナ対応、レインボーフラッグを全薬局に掲げダイバシティー薬局(多様化に対応した薬局)に、などの活動がありました。

経営では予算通りの収益と費用でしたが経常利益は予算の2・2倍を超える嬉しい結果となりました。2023年度は、「薬学生の実務実習を成功させ就職につなげる」「次期新中期計画(2024年度)を策定する」など9項目の方針を実践していきます。


初めて支部のたまり場が

健康友の会あいかわ
会長 岸田 宗春

大阪民医連西北ブロック健康友の会を代表して挨拶します。三島無産者診療所から続く相川診療所は建て替えの時期。今後は新診療所建設に向け、吹田市にある協力できるあらゆる組織と連携を更に進めて新診療所建設を成功させていきます。

初めて支部のたまり場が出来ました。コロナ感染症による制限が緩和され、地域に健康増進のセンターができたことを契機にさらに活動を広げていきたいと思っています。福島区でも新しく健康友の会ふくしまが結成。淀協、ファルマと一緒に地域に健康増進活動を進める健康友の会がこれで5つになりました。力を合わせて頑張りましょう。