川柳入門(2)川柳を沢山読んでみましょう!

あなたが日頃思っていること、感じていることを5・7・5で表現してみませんか?と先月号で書きました。

でも「何をどう書けばよいのかわかりません」という人が多いですから、手はじめに他の人が詠んだ川柳をたくさん読んでみることをお勧めします。各種新聞・雑誌には川柳が載っています。しかし全国紙に載っている川柳はかなり凝ったものが多く、時事に関する川柳も日ごろから新聞で世界の情勢を読んで理解できていなければ意味が解らないかもしれませんから、「健康の友」や「いつでも元気」など身近な新聞・雑誌に載っている川柳などから読み始めるとよいと思います。

たとえば先月の「健康の友」には、18人の方が「混乱」という兼題で各自各様の混乱を思い出すか想像して詠んだ川柳が載っています。これらを見ると長い人生で誰もが経験する事ばかりで、あなたもきっと同じようなことを経験していることと思います。

あなたが思い出した過去に混乱したことでも、あるいはあなたが想像する混乱でも、難しい言葉ではなくあなたの言葉で5・7・5で表現すればよいのです。
茂夫さんは「レジの前お金出てこず汗が出て」と詠みました。スーパーのレジで財布をかき回して小銭を探している人を時々見かけます。レジを待つ人たちの無言のプレッシャーに汗を流している光景です。

加山 勝久(健康の友川柳選者)