はじめに・2020年度の活動のまとめ

西淀川・淀川健康友の会

-はじめに-

 大阪における新型コロナウィルス感染拡大は極めて深刻です。この状況をふまえ、今回も一堂に会しての総会は行なわないこととなりました。みんなで協力し合って、一日も早い新型コロナ感染の終息を実現させましょう。
新型コロナウィルス感染症をめぐっては、菅政権や「維新」府・市政の対応のお粗末さが目立っています。

菅政権は「GoToキャンペーン」など感染防止に逆行する施策を推進しました。吉村知事は「イソジン(うがい薬)で予防できる」と大々的に記者会見しました。松井市長は「感染防護用として雨ガッパの提供」を呼びかけ、市民から寄せられた30万枚を超える雨ガッパがそのままお倉入り。これらは、そのお粗末さを象徴しています。

大阪市はさらにひどい状況です。10万円の特別給付金は最も届くのが遅かった自治体のひとつとなり、2月末までの「緊急事態宣言」での時短要請に応えた中小事業者への協力給付金も未だに届いていない事業者が多く残されています。医療対策の遅れで医療崩壊の状況を招いています。さらに、「二重行政になる」との考えによって、大阪市独自のコロナ対策がごくわずかに限定されているという実態があります。

一方で、まともな対策を求める声と運動によって国や自治体を動かし、前進させてきたという事実も重要です。
「1人一律10万円給付」や事業継続に向けての「時短協力給付金」「家賃補助給付金」の実施、高齢者施設での定期的なPCR検査や一部地域でのモニタリングPCR検査の実施など、不十分ながらも前進させています。引き続き、検査の抜本的拡充・変異株ウィルス対策・ワクチン対策・医療支援強化・中小事業者支援強化などを強く求めていく必要があります。

大阪市では、昨年11月の大阪市廃止を問う住民投票で「反対」が勝利し、大阪市存続が決まりました。なのに、今年3月の議会で、「府市広域行政一元化条例」が「維新」公明の賛成多数で強行可決されました。
これは、住民投票で示された民意と真逆の条例です。「街づくり・都市計画」と「成長戦略」の権限と財源を大阪市から府に渡すものとなっており、地方分権に反し、カジノ誘致や大規模公共事業のムダ使いを促進することになります。今後、府への事業委託にともなう「規約」の議会承認などの具体化を止めていく運動とともに、2023年春の知事・市長選挙や府・市会議員選挙で「維新」府・市政を変えていく結果をつくっていきましょう。

昨年9月に安倍政権から菅政権にかわりました。国民にとっては、一層ひどい政権になりました。
今コロナで大変な時に、国会では「公的病院の病床削減」「75歳以上の医療費窓口負担2倍化」法案を強行しようとしています。ベッドも医師・看護師も足りないのに減らすなどは絶対に認められません。医療を最も必要とする高齢者の医療費負担を増やせば、受診を控えざるを得ず、重症化を促進し、医療崩壊につながります。断じて許してはなりません。科学者会議会員任命拒否問題、河井夫妻の選挙買収事件、原発事故放射能汚染水海洋放出決定など、強権的で違法・民主主義破壊の政治がさらに強まっています。

今年は必ず衆議院議員選挙が行われます。菅政権から野党連合政権へと、希望をひらく政権を実現しましょう。そして、ことし1月に発効した「核兵器禁止条約」に署名・批准する政府・国会をつくっていきましょう。


-2020年度の活動のまとめ-

健康友の会75歳以上高齢者
単独世帯電話訪問活動

4月~6月「コロナ禍でお元気ですか」、8月「熱中症に気をつけて」、10月「インフルエンザとコロナに気をつけて」、1月~継続中「その後、お変わりありませんか」と電話訪問活動として年間4度にわたり対話を継続しました。往診につながったケースや介護相談につながったケースもありました。電話訪問を重ねることでつながりと信頼関係がうまれた活動でした。取組みを通じ会員の健康状態が見えてきました。電話が苦手だった担い手さんが運動に参加したと言う話もありました。

コロナ感染対策、会員要求に基づく班会

  • 西淀うちの支部では、6月に「お家からでておいで班会」を開催。屋外で開催方法を工夫し座ってスクエア・ステップを実施。フレイル予防と会員との交流を兼ねた活動で、参加者からも喜ばれました。
  • 7月~9月に「風水害を考えるつどい」が佃支部、はっぴいひめじま支部、御幣島支部で行われ、西淀川区役所職員に来てもらい出前講座を行うなど積極的に取り組まれました。
  • 9月~11月初旬に①コロナ禍での開催形式を工夫。少人数・短時間・複数回の班会を実施。②健康、まちづくり、集うなどの会員要求にそったテーマで開催。短時間のストレッチ(棒体操など)や「いつでも元気」誌を活用し脳トレ紹介。③自宅での健康づくりの提案とコロナ禍での不安・悩み、個々の生活の工夫などを交流しました。
  • 9月末~10月には、「大阪市どうなる?班会」として11月1日投開票「大阪市廃止・特別区設置の賛否を問う住民投票」に関するまちづくりの問題について、ふれあい三国支部以外の9支部で取り組まれ積極的な対話につながりました。
  • 社会情勢を反映してコロナをテーマとした班会も積極的に各支部で行われました。

大阪市壊し反対の運動

  • 「大阪市をよくする会西淀川地域連絡会」加盟団体として住民運動に参加しました。8月に『大阪市を廃止する「協定書」の採決を止め、コロナ対策に全力を!』の署名をと呼びかけました。
  • 9月~10月に各支部にてハンドマイク宣伝(駅頭、地域練り歩き)、地域住民との対話、電話訪問、班会開催(前述)など積極的に取り組まれました。
  • 会員が自身の生活と暮らしに関わる問題としてとらえ友人や地域の方に働きかけ、支持を拡げ運動に加わりました。
  • 支部世話人が初めてマイクを握り街頭で訴え、電話が苦手な世話人さんが電話をかけるなどの場面もありました。

アマビエ塗り絵コンテスト

  • 西淀うちの支部、淀協・ファルマHPH委員会の発案で企画しました。イラストレーター神吉奈桜(かんきなお)氏のご協力によりイラスト原画の提供を受けました。小学校6年生までの会員にダイレクトメール作成。手配り。また、ホームページや機関紙「健康の友」7月号でも募集を行いました。288人の応募があり、遠くは岐阜、横浜から会員以外の応募もありました。
  • 法人内の病院や診療所、ネット、支部センターにて展示、投票所を設け366人が投票しました。受賞に際しては、淀協理事長賞や健康友の会会長賞、支部賞、診療所賞などの賞を設け多くの応募者に喜ばれました。
  • 受賞者宅を担当支部世話人と職員とで訪問。新たな若い会員とのつながりも生まれました。
  • その他、法人内介護施設、診療所でも高齢者が参加したアマビエ塗り絵コンテストも行なわれました。

熱中症訪問

  • 電話での訪問も行いましたが、西淀うちの支部ではその中でも気になる高齢の電話に出られない会員さん宅などを訪問し、安否を確認しました。
  • 柏花支部では、「お元気ですか」コール時には元気だった高齢の会員さんが夜の熱中症で亡くなっておられました。年々夏が温暖化の影響で暑くなっています。気をつけなければなりません。

健診受診の運動

  • 誕生月に健診を受けることを勧める運動を西淀うちの支部、千北支部、佃支部、姫里支部が一年を通して取り組みました。(診療所が健診をコロナの影響で受けられない期間がありその時は休みました)
  • 21年2月より柏花支部も運動を開始しました。
  • 21年4月より塚本支部が取組む予定です。
  • 今後全支部が「誕生日健診」を取組みます。

フードバンクの運動

コロナ禍のもと、失業者や廃業による生活困窮者が今まで以上に増える中で、12月に相談支援活動と物理的な支援と生活再建の手立てを共に考える場として提起され、2021年1月に実行委員会結成。1月から3月までで3回開催し、名称を西淀川食料無料市場とし、ボランティア延350人、来訪者延1030人の方が会場の西栄寺駐車場に集まられました。その後、健康友の会柏花センターと西淀川生活と健康を守る会とに常設会場も設けました。柏花センターには若い子ども連れのお母さん、お父さんも訪れています。

子ども食堂の運動

  • 西淀川区では、はっぴぃひめじま支部が子ども食堂「とっと」と千北支部は子ども食堂「くるる」と運営募金など協力しています。
  • 残念な事に2020年度に入ってからは千北診療所を会場に行っていた子ども食堂「くるる」例会(無料塾と食堂のコラボ)はできませんでした。

無料塾の運動

  • 西淀川区では、あおぞら財団の協力も得て会場をのざと診療所からあおぞら財団会議室に会場を変えて開催しています。
  • 淀川区では、コロナの影響を受け、FCあいを会場に開催していましたができなくなりました。