いのちや一人ひとりが大切にされる社会を

西淀川食料無料市場(以下、フードバンク)は今年1月から6月の間で4回まで取り組み、のべ1700名の方が来場しました。2回目から来場者アンケートをとり、コロナ禍が暮らしを直撃し、多くの市民が助けを求めていることが鮮明になりました。

アンケート結果では、①若年層やとりわけひとり親世帯での困窮度合いが高いこと②先行きの見通しが立たず、精神的苦痛や不安を感じていること③低い年金のもと災害などで生活の糧が絶たれた時の生活(社会)保障制度の重要性が増していること④生活保護は本来、憲法で保障された国民の権利だが「身内に迷惑がかかる」と、大変ハードルが高く、生活に困った時に、誰もが利用できる生活保護制度などが求められているなど、今、人びとの暮らしの困難さが浮き彫りになっています。

コロナ禍による生活困窮者支援活動を通して、「助けて」と言えない時代に、これまでの枠を超えて、様々な団体・個人の新しい連帯・共同が広がっています。一人ひとりが大切にされる政治への転換をご一緒にすすめていきましょう。

西淀川フードバンク事務局長 園部 建史さん