もう今年度健診はお済みですか?
まだでしたら、3月中に健診を受けましょう
みなさん、今年度健康診断はお済みですか?
年齢、保険や会社によって、内容や費用は違うところはありますが、1年に1回は健康診断を受けることが勧められています。(がん検診は種類によっては数年に1度のものもあります)
「自分は健康だから」「特に困っていることもないし、症状もないから」ということで健康診断に意味があるの?と思われている人もいるかもしれません。
健康診断は、病気の早期発見・早期治療が目的になっており、健康診断を受けることで、自覚のない病気や病気のリスクの発見につながります。
高血圧症や糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)などの病気は、かかっていてもすぐに症状が出るものではありません。しかし、徐々に動脈硬化が進行して、心筋梗塞や脳卒中になって、そこで初めて症状が出ることもあり、その時点で命に関わることもあります。がんもはじめは症状が分かりづらく、健康診断でわかることがあります。
新型コロナウイルス感染症が流行してから、不要な外出を控えるようにと言われているために、健康診断を受ける人も減っており、日本対がん協会の調査では、2020年の5つのがん検診(胃、肺、大腸、乳、子宮頸)の受診者はのべ394万1492人で、2019年の567万796人から172万9305人減少しており、30.5%の減少と言われています。
1万以上のがんが未発見!!!
がんの発見率を推計すると約2100のがんが未発見になっている可能性があり、他の偶然発見されるがんもあわせると1万人以上のがんが未発見になっているとも言われています。
全てが健康診断でわかるものではありませんが、わかる病気も多いので、是非1年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。周囲の人にも是非、健康診断を受けたかどうか聞いてみて、受けていなかったら1年に1回は受けるように勧めてもらうといいかと思います。
健康診断でひっかかったら
健康診断は受けて満足ではなくて、結果をどうするか、までがセットになります。
結果では経過観察、要精査、要治療などの評価があります。すぐに治療とならないものもありますが、放置していると悪化していくこともあるので、結果を確認して受診をして下さい。
結果の判断がわからない場合や迷ったときには病院や診療所に相談に行って、薬が必要な状態なのか、生活習慣の調整で経過を見られるのか、検査を定期的にするべきかどうか、などの医師のアドバイスを聞いて行動するようにしましょう。
総合外来 蓮間 医長