ぜひ「無料低額診療」を相談してみませんか!
コロナで大変!医療が受けれない
世界中がこれまで経験したことがない新型コロナという脅威とたたかいながら新しい年を迎えました。本来なら新年を家族や親しい仲間とお祝いしながら過ごしたいところですが、それもままならず、皆さん不安な気持ちでお過ごしなのではないでしょうか。
無料低額診療どんな制度
感染に対する不安もありますが、経済活動が停滞したことにより、倒産や事業縮小による自宅待機や雇止め、解雇などの事例が全国的に増加し、経済的に困窮する方の事例が数多く報告されています。
何度か、「健康の友」でも紹介させていただいたことがありますが、淀川勤労者厚生協会の病院、診療所では無料低額診療事業を実施しています。
対象となる患者さんが一緒にお住いの方全員の収入が生活保護基準の150%に満たない場合、申請に基づき段階的に医療費を減額、または免除させていただく制度です。西淀病院では、2011年8月より開始しています。
コロナで経済的困難で利用相談に
4月以降、コロナ禍を起因とする経済的困窮を理由に無料低額診療の利用相談に来られる方が増えています。例えば、
「ホテルの清掃の仕事をパートでしていたが、観光客の激減で仕事がなくなり解雇された。」
「アルバイトで勤めているお店が緊急事態宣言を受け休業し、再開のめどが立っていない」
「ホテルやバーなどを顧客とした自営業だが、4月以降仕事がほぼもらえず、困窮している」
「もともと無保険。非正規雇用で生活していたが、コロナで仕事がなくなった。体調が悪いがお金がなくて病院にかかれない」
といった事例が、対応した医療ソーシャルワーカーから報告されています。
まずは無料低額診療で医療を保障
相談に来られた方には無低を申請していただき、まずは必要な医療を保障した上で、生活保護や緊急小口貸付など他の社会保障制度のご案内など、医療だけではなく生活全体を支える支援を行っています。
もし、皆さん自身や周りの方で同じようにお困りの方がおられましたらご相談ください。西淀病院、のざと診療所は西淀病院医療福祉相談課のソーシャルワーカーが、各診療所は事務長が対応窓口となっております。事前にお電話をいただきましたら、申請に必要な書類等のご案内をさせていただきます。
来年のお正月は、みんな笑顔で
それにしても、今回のコロナ禍のような非常時は非正規雇用や元々低所得の方が真っ先に影響を受けることを実感しました。改めて、社会保障の充実を国に訴えていく必要があると感じています。
2022年のお正月はコロナも落ち着き、みんなが笑顔で迎えられることを心から祈ります。
※無料低額診療事業申請に当たっては承認の条件がありますので、お電話いただいた際に詳細ご確認ください。